1. HOME
  2. Members
  3. 会員コーナー
  4. 「雨の日でも晴れやかに!スーパードライミュージアム見学会レポート」

「雨の日でも晴れやかに!スーパードライミュージアム見学会レポート」

城北支部 木村 文彦

2025年5月31日土曜日、あいにくの雨模様でしたが、茨城県守谷市にあるアサヒビール茨城工場内の「スーパードライミュージアム」見学会に参加してきました。弘田支部長をはじめ約30名の参加者の会員とともに、日本を代表するビールブランドの世界に飛び込んできた様子をお伝えします。

【五感で体験する、スーパードライの世界へ】
朝10時、守谷駅に集合した私たちは、期待に胸を膨らませながらバスに乗り込みました。ほどなくして到着したミュージアムの入り口では、「SUPER DRY スーパードライミュージアム」の大きなロゴが私たちを出迎えてくれました。
エントランスに足を踏み入れると、スーパードライの歴史を物語る展示の数々が。さらに、2025年3月14日から8月27日まで開催される特別展示「スーパードライアート展」の作品も飾られており、参加者のテンションは早くも最高潮に。ビールとアートの融合という、予想外の組み合わせに心が躍りました。

【590万本の衝撃!製造工程の裏側に迫る】
いよいよツアーがスタート。ドライクルーの方の丁寧な説明を受けながら、まず最初に聞かされた数字が「590万本」。この数字、一体何を表すと思いますか?(答えは最後にお教えしますね)
ツアーは、厳選された原材料(ホップ、麦芽など)の紹介から始まり、仕込み工程、発酵工程へと続きます。特に印象的だったのは、スーパードライに使用される酵母が数百種類の中から厳選されているという事実。あの独特の「辛口」の美味しさの秘密は、ここにあったのかと納得しました。
さらに熟成、濾過、官能検査、充填と、ビール造りの全工程を順を追って体験。そして圧巻だったのが「GO RIDE」という体験型アトラクション。ビールが各工程を流れる映像に加え、音、風、さらには水しぶきまで!まさに五感をフル活用した体験で、まるで自分がビールになって工場を巡っているような不思議な感覚に包まれました。

【学びと交流、そして美味しいビール】
ツアー終了後は、お待ちかねの試飲会。ここで特別ゲストとして登場したのが、アサヒビール所属の中小企業診断士、田中会員(中央支部所属)でした。ビール業界の現状から、アサヒビールの製品展開、そして今後の業界展望まで、専門的な内容を分かりやすく解説していただきました。
試飲会では、なんとビールの泡の上に美しいスーパードライの模様が!まるでラテアートならぬ「ビールアート」。この演出には参加者一同、感嘆の声を上げていました。
その後、守谷駅へ移動しての懇親会では、特別ゲストの田中会員も交え、参加者同士で大いに語り合いました。もちろん、テーブルの上にはアサヒビールがずらり。美味しい料理と共に、工場見学の感想や診断士としての活動について、話に花が咲きました。

【驚きの生産量が物語る、日本のビール文化】
さて、冒頭でお聞きした「590万本」の答えですが、これは茨城工場の1日のビール生産量を350ml缶に換算した数字なのです。毎日590万本ものビールが生産され、全国の店舗に並んでいく。この数字を聞いて、改めて日本のビール文化の大きさ、そしてそれを支える製造現場の凄さを実感しました。
今回のスーパードライミュージアム見学会は、単なる工場見学の枠を超えた、学びと体験、そして交流が見事に融合したイベントとなりました。雨の土曜日でしたが、参加者の心は晴れやかに、そして充実感に満ちていました。

関連記事

アーカイブ