コンサルティング・ビジネス研究会 StepUpマスターコース 第4回講義報告

中央支部 土肥 周太郎
2025年8月17日(日)に、としま区民センターでStepUpマスターコースの第4回講義が開催されました。本コースの取組課題である自主企画セミナーの進捗報告を行った上で、各講師よりご講義いただきました。
1. 「最強!事業計画書の書き方」講座
前半は、多くの補助金採択の実績を持つCB研の景山講師にご登壇いただきました。
講義は「公募要領の読み方」「生成AIの活用方法」という流れで進められました。受講生の多くが補助金初心者であったため、「書くべきことは公募要領に記載されており、それを計画書という形に落とし込むのが我々の仕事」ということを実際の公募要領を用いてご説明いただき、理解を深めることができました。講師はご自身の経験から、「これはトラブルになる」という注意点を随所で共有してくださったのが印象的でした。また、「生成AIの活用方法」では、公募要領を生成AIにアップロードすることで効率的に要点確認できる方法を教えていただき、生成AIとの共存の必要性を改めて実感しました。
後半は、CB研代表の佐藤講師より、「中小企業等経営強化法」についてご講義いただきました。実際の制度活用をイメージさせる内容で、随所で財務会計や補助金に関する問いかけがあり、受講生は緊張感を持って聴講しました。特に印象的だったのは「補助金の併用」です。経営力向上計画を申請し認定された後に、別の補助金や制度を組み合わせることで、より顧客にメリットがある提案ができることを知りました。その一方で、多くの制度を理解する必要性を痛感し、日々の勉強と発想力の重要性を改めて感じました。
2.「『プレゼンス』でお願いされる存在に」講座
プレゼンスの専門家である原田亜美講師にご登壇いただきました。プレゼンスとは「言語を用いずに信頼や期待を感じさせる力」とのことで、我々診断士にとって欠かせない能力であると感じました。講義は、ワークを通じて受講者全員が「他者から見た自分の第一印象」を知るところから始まりました。その上で、選ばれる存在になるための考え方や、プレゼンスがもたらすメリットについてご説明いただきました。特に「なりたい自分を具体的にイメージして言語化し、明日からできることをしっかりと実践していく」というステップが印象に残りました。今後は、私自身も信頼や期待をまとえるよう、できることから始めていこうと思いました。
3.「コーチ型コンサルティングのすすめ」講座
YouTubeで多くの動画を公開されている柴山政行講師にご登壇いただきました。「コンサルで付加価値を高める方法」について、多くのことを教えていただきました。多くの珠玉の言葉の中でも、特に印象に残ったのは「1人の顧客を泣くほど感動させろ」でした。他にも「新規より既存」「マーケットがすべて」「報酬単価の決め方」「法人研修に使えるネタ」など、根拠と共に多くのことを高速で説明いただき、受講生は一言も聞き逃すまいと高い集中力で聴講していました。柴山講師には懇親会にもご参加いただき、多くの受講生に体験談やアドバイスを共有してくださいました。
以上