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東京協会 国際部主催 国際オープンセミナー実施報告

「今後の米中関係の見通しと中国経済の現状・展望」

城南支部 中尾 公

8月30日(土)、東京都中小企業診断士協会 国際部主催による国際オープンセミナーが、東京都中小企業会館とオンラインのハイブリッド形式で開催され、東京協会会員を中心に全国から総勢95名が参加しました。

冒頭、東京都中小企業診断士協会 山本専務理事の開会挨拶の後、キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹であり、アジアブリッジ株式会社 代表取締役の瀬口清之氏を講師に迎え、「今後の米中関係の見通しと中国経済の現状・展望」について、2部構成でご講演いただきました。

第1部「米中関係の実態と先行きの見通し」では、米国の対中政策の変化や、トランプ政権による関税政策・外交戦略が世界経済に与える影響について、瀬口氏が世界各国を訪問し、現地有識者とのリレーションを通じて入手した、日本国内ではほとんど報道されていない裏話を交えた鋭い分析を展開。米中対立の構造的背景や、日系企業が認識すべきリスクおよび対処方針についても、具体例を交えて解説され、参加者の理解を深めました。

第2部「中国経済の現状と展望」および「日本企業の取るべき対応」では、中国の経済成長見通し、不動産市場の状況、内陸部主導による今後の経済発展シフトなど、現地に足を運び独自に入手された最新の中国経済情勢を踏まえた講演が行われました。瀬口氏は、日本企業が中国市場で持続的に活動するための戦略や、リスク管理の視点からの対応策についても具体的に提案。また、中小企業が中国において事業拡大・雇用確保を図るために留意すべき点など、中小企業経営者の視点からの具体的なアクションも紹介されました。

約3時間にわたる充実した内容のセミナーでは、終了予定時間間際まで会場・オンライン双方で活発な質疑応答が行われ、城南支部佐藤国際部長の閉会挨拶でセミナーは締めくくられました。

参加者からは、「米中情勢の本質を深く理解でき大変参考になった」「日本企業の立ち位置を再考するきっかけになった」といった声が多く寄せられ、非常に有意義なセミナーとなりました。

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