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知識の“使い方”が経営改善を決める ―事業特性に合わせた着眼と実行―

第2回城北プロコン塾 午後の部報告(2026年7月18日受講)

「知識は皆さんと同じ。違うのは使い方だ」。塚越祐之講師の講義はこの一言に凝縮されていた。テーマは「事業特性に合わせた経営改善」。用いる手法はSWOTや製品市場マトリクスなどベーシックだが導く成果は劇的だという。目標を並べるのではなく、最優先の指標と「犠牲にする指標」を明確に定める。悪い指標の中にこそ強みが隠れ、致命的でない弱みは無視する。大企業が成長市場をセオリー通りに攻める一方、中小企業は狭い市場で圧勝を狙い、非効率でも効果的な打ち手で競争の軸をずらす。強み×機会に的を絞る大胆さが着実な実行を生むと学んだ。とりわけ心を打たれたのは、講師の診断士という職業への覚悟である。「できなければやってみせる、作ってあげる」。自らの実践に裏打ちされた確信をもって相手企業の業績を上げると言い切る姿には、標準化しがたいこの仕事で「金のとれるノウハウ」を磨き抜いたプロの矜持を感じた。製造業では低採算案件を避ける「毒まんじゅうを食うな」を貫いて適正価格販売へ導き、信用金庫と組んで、貸せない相手を貸せる相手へ変える。債務超過企業を数年で資産超過へ再建する実務には、深い敬意を覚えた。
私は長年、証券会社にてシニア・プライベートバンカー、CFP、国際公認投資アナリストとして、資産と企業価値の双方に向き合ってきた。顧客本位でありたいと願ってきた姿勢は、講師の伴走型支援と通じ合う。診断士の経営改善力に、事業承継・相続・オーナーの資産形成という出口設計の知見を掛け合わせれば、企業と経営者の双方に価値を届けられるはずである。覚悟を胸に伴走し続ける講師の背中に自らの進むべき道を見た、実り多い講義であった。

 

城北支部 小澤 秀明 dear.oz.417=gmail.com
(スパムメール防止のため「@」を「=」に変えています)

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