「ITは経営を支える道具である」から学ぶ実践的アプローチ

第5回 城北支部プロコン塾午後の部報告(2025年10月18日受講)
秋晴れの心地よい日に開催された本講義は、終始活気に満ちていました。木野講師は穏やかな語り口ながら、実務に裏打ちされた説得力を持ち、「ITは経営を支える道具である」という考えのもと、豊富な事例を交えて講義が進みました。私自身はもちろん、参加者それぞれが経営とITの関係についてあらためて考える機会となったように感じます。
講義の中で、「最も重要なのはITの知識そのものではなく、マーケティングのスキルである」というお話が特に印象的でした。実例として、Webサイトのタイトルや説明文を見直したことで売上が伸びた事例が紹介され、難解なIT技術を駆使せずとも経営に貢献できることを臨場感を持って学ぶことができました。また、支援にあたっては事業のステージに応じたアプローチが重要であることも示されました。ITの導入を目的とせず、相手の状況を踏まえて課題を設定した上で、結果的に必要に応じて手段としてITを活用する順番が重要であることを、再認識しました。
今回の講義全体を通じて、ITの活用方法に加え、相手の漠然とした要望を具体的な施策に落とし込む思考プロセスの部分にも多くの気づきがありました。私は重工メーカーで企業内診断士兼ITストラテジストとして、脱炭素化に関する新規事業の立ち上げやDXの推進に取り組んでいます。業務では協業先との対話を通じて抽象的なニーズを構造化する場面が多く、実務に直結する学びが多くありました。今回得た学びを活かして、今後の業務や診断士活動に邁進してまいります。
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城北支部 空栄一郎 1259sora=gmail.com
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