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城南プログラムリアルセミナー
『AIで売上アップ! 生成AIによる中小企業支援』受講報告

~デモで学ぶ、顧問先に「すぐ提案できる」実践型AI活用提案術~

城南支部 山本 和男

2026年8月31日(月)、大崎の南部労政会館にて城南プログラムリアルセミナー「AIで売上アップ! 生成AIによる中小企業支援 ~デモで学ぶ、診断士のためのAI活用提案術~」が開催されました。講師は、中小企業の現場でAI活用支援を精力的に実践されている木村 博紀会員のご登壇でした。
冒頭、大企業の生成AI活用率が59.1%に達する一方、中小企業は32.3%にとどまり、その格差は約27ポイントに広がっている現状が示されました。「まだ早い」ではなく「今取り組まなければ取り残される」局面において、中小企業が安全かつ実践的にAIを業務へ取り込めるよう導く診断士の役割は極めて大きくなっています。本セミナーは、単なるツールの紹介にとどまらず、顧問先に自信を持って提案するための実践手法を体得する充実した内容でした。

前半の講義で特に印象深かったのが、徹底したセキュリティと安全管理の指針です。ここは、診断士がAIを活用する場面でも注意を要する点で新たな知識を伝授いただきました。
無料版AIでは入力データが学習に利用されるリスクがあるため、ビジネス利用ではオプトアウト設定が可能な有料版の導入が鉄則であると強調されました。実務で極めて有用だと感じたのは、入力情報を「そのまま入力OK」「条件付きOK」「どんな環境でもNG」の3段階に仕分けるルールです。財務数値などの機密情報は、社名や個人名などの固有名詞を切り離して仮名化し、学習されない環境で活用するという「3つの防衛ライン」の考え方は、顧問先の不安を解消する実践的な処方箋となります。提示された「AI利用5ヶ条」は、中小企業が現場で安全運用ルールを構築する際の確かな指針になると実感しました。 この部分は、受講後、AIで資料作成時によく見ながら作業するようになりました。
後半は、架空のカレー店「スパイスキッチンTARO」を題材に、調査から施策の具現化までを一気通貫で実演するライブデモが行われました。圧巻だったのは、単一のAIに依存せず、特性に応じたツールを連携させるアプローチです。Gemini Deep Researchで競合やトレンドを瞬時に収集し、NotebookLMでハルシネーションを抑えて情報を整理。その内容を基にClaudeで実現性の高い戦略を立案し、専用GPTsで投稿文を自動生成、画像生成AIで魅力的な料理画像を作成しました。さらにClaudeのバイブコーディングにより、コードを書くことなく注文ページの骨子まで完成。従来は数日から数週間を要した一連の業務がわずか1時間余りで形になるスピード感は驚きでした。診断士の提供価値はツールの解説にとどまらず、多忙な経営者が日々の運用を自走できる「仕組みを作って渡す」ことにあると深く胸に刻みました。
終盤には、定型業務から小さく始める導入手順や、デジタル化・AI導入補助金をはじめとする公的支援策との連携についても解説がありました。配布されたチェックリストや成熟度診断シートは、顧問先のシャドーAI解消や社内定着の伴走支援に即座に役立つものばかりです。AIの出力を適切に見極め、経営の意思決定と実行を支援できるのは中小企業診断士ならではの強みです。今回の学びを糧に、今後の中小企業支援の実務に活かしていきたいと思います。 最後に、このような有意義なセミナーを準備いただきました能力開発推進部の皆様に感謝申しあげます。ありがとうございました。

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