関係者への集中インタビュー実施 ~広島県神石高原町版「知的資産経営報告書」作成プロジェクト活動報告
城東支部 鈴木 康文
7月9日(日)から11日(火)にかけて、広島県神石高原町版「知的資産経営報告書」作成プロジェクトに関する、今年度2回目の現地訪問を行いました。
このプロジェクトは、2022年度に、町の政策企画課が事務局となって開催された、若手を中心とする職員向けの「経営デザインシート(以下KDS)」作成研修に、講師の立場でサポートしたところから続くものです。研修最終回の2月に行われた成果発表の内容を、出席した町の幹部から高い評価をいただき、2023年度の活動に繋げていこうとの機運が高まりました。それを受け、今年度は、町の事業として「神石高原町版知的資産経営報告書」を作成し、我々中小企業診断士メンバーが業務として作成支援をする形で、継続支援を行っているところです。
今回の訪問は、5月のキックオフミーティングに続く、今年度2回目の現地訪問です。今回は、入江町長へのインタビュー、および「様々な分野で活躍する町のキーマン」や「町と連携して様々な取り組みを行っている外部人材」へのインタビューを、集中的に行いました。
町長インタビューは、7月10日(月)の午前中に行い、「町の理念・ビジョン」、「町外の協力者との積極的な関係構築」、「昨年度実施したKDS作成研修の成果と振り返り」、「今回の知的資産経営報告書作成に期待すること」のテーマを中心に、話をうかがいました。
町内のキーマンや町と連携する外部人材の方々へのインタビューは、7月9日(日)の午後から11日(火)の午前中にかけて、計10名の方を対象としました。今回インタビューさせていただいた皆様は、「まちづくり」、「農業」、「農産品の販路拡大支援」、「観光」、「災害支援」、「医療」、「教育」など、さまざまな分野で活躍されています。インタビューを通じて感じたことは、それぞれの方が町への強い想いを持って活動をするとともに、内部・外部の「強くて太い」ネットワークでつながっていることです。このネットワークこそが町の強みだと、メンバー一同、認識したところです。
8月にも現地訪問を予定しており、一般住民向け、および中高生向けのワークショップの開催がメインとなります。そこには、「昨年度のKDS研修受講生有志5名と、新規で参加する若手職員有志5名」の計10名の職員も参画し、ファシリテーター役や、グループワークでの議論に参加していただく予定です。7月11日(火)の午後は、参画する職員メンバーとのキックオフミーティングを行い、ワークショップの流れと期待する役割、今年度活動の全体像について、説明しました。
インタビューやワークショップなどのプロセスを通じ、町の想いがつまった「知的資産経営報告書」の作成が本格化していきます。よりよい報告書になるよう、メンバー一同全力で臨んで参ります。