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第19期城南コンサル塾実務実習(ユニフォーム)に参加して

城南支部 須藤 弘幸

城南コンサル塾第19期の塾生7名で、星野裕司指導員、井手愼吾副指導員、山田美鈴副指導員のもと実務実習に参加しました。実習先はオリジナルユニフォームの企画、製造、販売を行う事業者です。同社はサービス産業向けに、カタログユニフォームにはないオリジナルユニフォームの価値を提供し事業を拡大してきました。ユニフォーム業界は、コロナ禍によるユニフォーム買い控えがありましたが、コロナ禍明けはインバウンドやサービス産業の回復で徐々に復調しています。11月2日のオリエンテーションの後、全6回の実習がスタートしました。
実習でまず学んだことは、社長のインタビューがすべてであり、インタビューの内容次第では調査報告書の品質が大きく左右されるということでした。インタビュー前の質問準備では、なぜその質問をするのか、どのような答えを期待しての質問なのか、意図を明確化しました。またインタビュー後は、録音記録から正確に文字おこしをして、文字から読み取れる事象をメンバーと洗い出しました。
また進め方については、ゴールから逆算してスケジュールをたてるよう指導を受けました。いつまでに何を議論して何を決めていくのか計画を組む事で、時間の使い方を意識しました。
2日目以降は、インタビュー内容や事前に頂いた資料をもとに、先ずは外部環境、内部環境の現状分析を行いました。現状分析では、勝手な思い付きや固定観念により、社長のインタビューにないことを議論したり、重要なボトルネックを漏らしてしまったりと、反省する点が多くありました。現状分析の後の、あるべき姿、あるべき姿へのギャップ、方向性については報告会の1週間前まで議論しました。ここではインタビュー内容を反映した現状分析を、正確に漏らさず書き出すことの大切さを痛感しました。
それでも、メンバー間で協力し合いながら、直前まで粘り強く全力で取り組んだ結果、無事に報告会の日を迎えることができました。報告会で社長は熱心に聴いて頂き、今後の方向性に対し大いに参考となる、とおっしゃって頂きました。

今回の実習で学んだことは、①社長へのインタビューが最も重要である、②根拠を明確化し思い付きや固定観念は排除する、③報告書の内容をロジカルに組み立てる、という点でした。反省点は、当初ロジカルな組立てができなったこと、各実習日に議論した内容を言語化して整理できていなかったことです。それにより、最後まで読み手が理解しやすいロジカルな構成に大変苦労しました。ロジカルな思考ほど、診断士が欠いてはならない本質であると改めて実感しました。
報告会後は指導員より、今回の実習を終えられたことを誇りに思うこと、と有難い言葉を頂きました。プロのコンサル業務の流れを体感できたことで、今後一人でも取り組める小さな自信が持てました。また、ともに実習に臨んだメンバーには、大変感謝しております。価値観や考え方が様々ある中、お互いを尊重し合い最後まで協力姿勢を崩さずにチームコンサルティングを実践できました。数回に及ぶ夜中のZoomミーティングなど、皆で悩み、苦しい時もありましたが、何事にも代えがたい信頼関係に繋がったと思います。プロのコンサル作法を学び、実習先の業界を知ることができたこと、指導員、副指導員、メンバーとの関係構築をできたことが、今後の診断士活動への大きな財産となりました。

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