第19期城南コンサル塾 第10回講義開催
城南支部 橋本 研司
2月17日(土)、品川区立中小企業センターにて、城南コンサル塾の第10回講義が開催されました。コンサルティング業務に活用できるコーチングの講義、独立診断士による仕事の実態の講義、模擬講演がありました。どの講義も情報や示唆に富む実践的な内容で、あっという間に時間が過ぎました。いよいよ次回が城南コンサル塾の最終回です。これまでの学びの集大成として塾生皆がプレゼンコンペに臨みます。
午前の講義は、企業セミナーも行っている米山淳子講師による「コーチングの手法」でした。冒頭に、城南コンサル塾ではじめて実施される講義で今年から城南プログラムの講義動画の事前視聴による時間効率化により本講義を追加したと紹介がありました。講義が始まり、コーチングはコンサルタントの役割そのものであると話がありました。クライアントに行き先とその理由を尋ね、気づき、納得感、自己一致感を高めるのがコーチングであるとのことでした。具体的なコーチングの手法として、積極的傾聴、質問力、フィードバックを学びました。座学だけでなくアシスタントを交えた実演や塾生同士がペアになってワークを交えるインタラクティブな内容で工夫のある講義と感じました。講義の最後は、塾生全員で立ちながらコーチングのフレームワークに沿って現在、過去、未来で自分自身を考えるワークを行いました。城南コンサル塾に入ったきっかけを振り返ったり、自身が目指す行き先をペアワークで言語化したりする内容で、コーチングする人とコーチングされる人を同時に体感できました。講義を通して、冒頭に説明があったコーチングはコンサルタントの役割そのものであるという意味を理解しました。気づきを与え行動変容を促すというコンサルタントの役割を再認識できました。
午後の講義は、独立診断士の秋山勇志講師による「診断士業務の実際」から始まりました。冒頭で、診断士業務のあり方に正解はなく十人十色であり今回の講義内容は独立診断士になってからの具体的な一つのモデルケースとして聞いて欲しいと話がありました。診断士の実務、仕事の取り方、補助金の仕事について具体的な話をいただきました。実際の診断士業務で中小企業を支援する際の支援プロセス、支援内容の説明がありました。秋山講師が実際に行っている支援の内容や実際に利用している支援ツールを紹介いただきました。とても具体的かつ実践的な内容で参考になりました。公的機関などからの初めての仕事で信頼を得ることが重要であり、その積み重ねで仕事が広がっていくという話が心に残りました。
続いて2グループに分かれて模擬講演が行われました。私のグループでは、白井克昌講師のチラシ講評から始まりました。回を重ね相互啓発もありイラストや写真を活用した完成度の高いチラシが多くあり感心しました。模擬講演は尾上満郎講師、秋山勇志講師が担当されました。塾生が各自発表を行い、大変参考になるフィードバックを講師からいただきました。今回が最後の模擬講演でした。いよいよ来月は最終回のプレゼンコンペです。今回のフィードバックを受け講演の完成度を高めていきます。