ニュービジネス研究会報告:4月16日(土)開催~将来の才能を革新的なビジネスに結びつける人材紹介事業~
KLAR社パートナー杉田聖威(きよたけ)氏からお話を伺った。
杉田氏は、長瀬産業、GE、ミシュラン等アジア駐在を中心に海外の経験を積み、その後独立してKLAR社を設立された。サラリーマン時代に、副業として不動産関連・コインランドリー・トランクルーム経営を行ない、その後独立して幅広く活躍されている。KLAR社は、多国籍社員を活用してInformation technology, Digital marketing等の分野で活躍する企業への人材マッチング(紹介)事業、スタートアップ企業へのコンサルティングを行なっている。
企業において必要な人物を、縦軸をイノベーティブ(上)⇔トラディショナル(下)、横軸をセルフドライバー(右)⇔プロセス(左)として4象限に分けて考えることがあるという。国籍とは無関係に個人の能力、夢など特異な個性(その人材のユニーク、オンリーワンな部分に注目)を持つ人たちとのネットワークを大事にしているKLAR社が焦点を当てているのは、主に第2象限(イノベーション*セルフドライバー)の人材である。KLAR社への応募者の中には、自分で成果を作り出す第2象限の働き方にについて慣れていない場合も多い。その場合、一週間お試し勤務を行ない、その人に合うかどうかを見極めることもあるそうだ。
杉田氏は、Visionへ近づくための最適な経験や人脈ができる場所へ自分をシフトできるようになる“VISIONピラミッド”の考え方を提案されている。個人が自分の特性・人材を見直す場合に、本人のResource(今できること)をベースにStrategy⇒Visionと考えがちであるが、Vision⇒Strategy⇒Resourceと考えるといいという。Vision: 理想的に将来どんな人になりたいか?どんな事を成し遂げたいか? Strategy:その実現のためにどんなことをするのか?できるのか? Resource:なぜそれができるのか?それが今はできなくともできるようになる潜在力や資質があるのか?
杉田氏およびKLAR社が、今後どのように活躍の場を広げていくのか楽しみである。
中央支部 井阪和夫