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中小企業診断士による社会貢献活動(城東支部)について

城東支部では、2021年度地域社会貢献事業として「気候変動・水害」、「格差・貧困問題」、「プラスチック資源循環」、「スマート社会・ DX」、「食品ロス」の 5つのテーマに焦点を充て、社会課題調査活動事業を実施しておりましたが、2022年度は「気候変動経営」、「サーキュラー・エコノミー」、「レジリエンス経営」の3つにテーマを絞り活動をしております。

【気候変動経営】
気候変動経営では、中小企業経営者に「脱炭素に関する取組みをどのように自分事として捉え、具体的な行動を起こしてもらうか」をテーマとして活動しています。気候変動は、本来、切迫感のある人類共通の問題である一方、足元の経営ではコストの問題のみが着眼され、取組みが進まない状況です。行動を推進するには、長期と短期の目線でどのように折り合いをつけて前に進んで行くか?という考え方が必要であり、中小企業の脱炭素経営推進に向け、次の活動を行っていく予定です。
・気候変動経営に対する調査研究に関する情報提供
・先進的な取組みをしている企業の講演、勉強会の開催 など

【サーキュラー・エコノミー】
リニア・エコノミーと呼ばれている「資源を使って、モノを作って・売って・使って・廃棄する」経済はもちろんですが、一般には3R「リデュース・リユース・リサイクル」と呼ばれているリサイクル・エコノミーについても、「廃棄物の発生を抑制、廃棄物のうち有用なモノを循環資源として利用、適正な廃棄物の処理を行い天然資源の消費を抑制する」という考え方ですので、廃棄物を出す前提の仕組みとなります。
これに対しサーキュラー・エコノミーは、モノやサービスの設計段階から廃棄物と汚染を生み出さないプランを考え、「採って、作って、使い、作り・使い続ける」という循環で回していく仕組みのことです。今年度の活動は「サーキュラー・エコノミー」という中石和良(なかいしかずひこ)氏の著書を課題図書とし、そこからの学びも踏まえ、皆の話し合いで活動計画を作っております。活動の方向性としては、「昨年度の活動を通じて構築したネットワークをベースに、自治体、企業、NPO法人などと連携し、中小企業への資源循環型商品・サービスの開発支援や、消費者啓発活動を行っていくこと」、あるいは「昨年度調査を行っていない分野の深掘り」といった活動を予定しています。

【レジリエンス経営】
レジリエンス経営は、あまり馴染みの無い言葉ですが、経営でのレジリエンスとは危機に対応しつつ、それをきっかけとして組織がより創造的に、あるいは強固になり、最終的には成長につなげる力になるという考え方です。
我々は、社会貢献事業においてレジリエンス経営チームを発足し、中小企業におけるレジリエンス経営を学びながら社会に貢献していきたいと考えております。
まずは、コトラーの「予測不能時代」のマネジメントを課題図書として選定して深掘りし、セミナーや中小企業への提案なども念頭に入れながら、将来起こりうるリスクを想定し、中小企業に何を適用するべきか?を考え、活動を展開していく予定です。

城東支部 嶋内 英郎

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