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中小企業診断士による社会貢献事業(経営理論実践研究会)について

4人でアイデアを出し合う

いよいよ大詰め 広島県神石高原町版「経営デザインシート」作成研修

城東支部 宮田 昌尚

11月7日(月)~8日(火)、広島県神石高原町の若手・中堅職員を対象とした「経営デザインシート」作成研修に、講師として現地訪問してきました。受講者全10名は、自発的に手を挙げて参加しているメンバーです。講師陣は、地方創生に関心を持ち、経営デザインシートや知的資産経営に知見のある、城東支部会員有志7名と、広島県協会所属の元城東支部会員1名、計8名の構成です。

第1回研修報告(8月号投稿)で紹介した通り、本研修企画のきっかけは、3年ほど前に、民間事業者等と積極的に連携しながら様々な挑戦をしている入江町長を、墨田区内事業者様とのつながりから紹介いただいたことにあります。以降、町の幹部とオンラインミーティングで、「実効性の高い経営デザインシート作成方法」に関する議論を重ね、「完全希望者制の長期研修方式で、受講生主体に作成する」形で、本事業がスタートしました。普段東京で活動している中小企業診断士がプロジェクト形式で地方の自治体支援を行うスタイルは新たなチャレンジですが、神石高原町としても完全希望者制の長期研修は初めての試みとなります。

本研修は、6月から来年の2月までの9ヶ月間、月1回のペースで現地訪問やオンライン形式で研修を重ね、「町の将来ビジョンを構想しながら、経営視点のフレームワークや考え方を学び」、成果物として「経営デザインシート」を作成していくものです。

 

壁に張った模造紙に記入している画像

第6回となる11月講義は、6月・8月に続く3回目の訪問研修形式での開催です。これまで、「①町の目的・特徴」「②ビジョン」「③これまでの価値を生み出すしくみ」「④これからの価値を生み出すしくみ」を明らかにして経営デザインシートに落とし込んできましたが、今月は、「これからの姿を実現するステップとして今から何をすべきか」を考える「移行戦略」がテーマです。宮田昌尚会員、川村匡弥会員、鈴木康文会員の3名がファシリテーター役となり、ワークショップ形式中心に講義を進めていきました。

普段の業務ではお互いに接点の少ない職員も多く、6月の研修開始当初は手探り状態でコミュニケーションを取る受講生が見られましたが、研修が進むにつれ、「同じ方向を向いて、より良い内容に仕上げていこう」という受講生の気持ちがひしひしと伝わってくるようになりました。

討議結果を公表している画像

今回の研修をもって、経営デザインシートは一通りできあがりました。今後は、「記載内容の漏れ・ズレ」、「より良い表現がないか」という視点でブラッシュアップを図り、2月の町長宛報告会に臨む予定です。我々講師陣も、より良い「神石高原町版経営デザインシート」の完成に向け、引き続き全力でサポートして参る所存です。

 

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