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三多摩支部 TAMA活性化支援グループ 第101回経営オープンセミナー

「もっと学びたい経営革新計画の本質」~この理解なくして各種補助金の活用なし

三多摩支部 阿部 令一

TAMA活性化支援グループは、7月18日に東京たま未来メッセにて、第101回経営オープンセミナーを開催しました。講師は当グループの細谷 和丈会長でした。
第1部と第2部に分かれていましたが、テーマはともに『経営革新計画』でした。

第1部は「企業経営における経営革新計画づくりの意義と知事承認制度の活用」と題して、経営革新計画の策定・承認の意義と具体的な作成のポイントを、経験を踏まえて解説していただきました。第2部はこの経営革新計画と、東京都の助成金「新製品・新技術開発助成金」申請における事業計画づくりとの関係について、解説していただきました。

第1部では特に以下の3点を印象深く感じました。

①ものづくり補助金がリーマンショック後の2012年度補正予算においてはじめて予算化された。同時に経営革新等認定支援機関制度が設けられて、ものづくり補助金に応募申請する際には、経営革新等認定支援機関の『確認書』が必須とされた。
②経営革新計画の作成に際して競合分析を行うが、この場合の『競合』は顧客が決めるものであり、顧客の目的を達成する自社製品・サービスから定義される。
③経営革新計画の『新事業活動』の定義の第5項目として、新たに「技術に関する研究開発及びその成果の利用その他の新たな事業活動」が追加されている。

第2部では特に以下の3点を印象深く感じました。

①東京都中小企業振興公社が中小企業支援の大半を担っている。令和5年度予算では新設された助成金が多い。
②助成金は新製品・新技術開発にも交付され、『人件費』にも充当される。(これは『ものづくり補助金』と異なるところです。)
③医工連携による開発に対する助成金が注目される。

第2部の最後に講師より、診断士は勉強するつもりでチャレンジしてほしい、と激励されました。

その後、質疑に移り、講師が第1部で紹介された、八王子のパン屋さんのSWOT分析とその結果を受けた具体の提案について受講側から質問がなされました。
最後に講師から、受講者およびTAMA活性化支援グループの会員宛に、経営革新等支援機関の認定の取得を目指してほしい、との強い要望がなされました。
講師の経営革新計画に対する思い入れと、経営革新等認定支援機関にもっと多くの中小企業診断士がチャレンジしてほしい、との強い期待がひしひしと伝わるセミナーでした。

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