中小企業診断士による社会貢献事業(士業外部団体交流連携事業)について
第28回 暮らしと事業のよろず相談会 参加報告
中央支部
勝目 猛
東京都中小企業診断士協会では日頃より社会貢献事業を積極的に推進しています。その一環として、9月23日(土・祝)に新宿駅西口広場のイベントコーナーにて、10士業が合同で実施する「第28回 暮らしと事業のよろず相談会」に参加してきました。
東京協会を含めた参加士業は、「⽇本公認会計⼠協会東京会」、「東京都⾏政書⼠会」、「⽇本弁理⼠会関東会」、「公益社団法⼈東京都不動産鑑定⼠協会」、「東京三弁護⼠会」、「東京司法書⼠会」、「東京税理⼠会」、「東京都社会保険労務⼠会」、「東京⼟地家屋調査⼠会」の10士業と「災害復興まちづくり⽀援機構」で、さまざまな士業が一堂に会する年に一度の盛大なイベントとなりました。
東京協会からは、渉外部、能力開発部、社会貢献推進委員を中心に10名が参加し、途中、森川会長、木村副会長、庭野副会長が視察を兼ねて会場にお越しになり、熱いエールを送ってくださいました。
本イベントは、事業承継、起業、地域の問題、税金対策、相続などさまざまな悩みを抱える相談者に対して、異なる専門分野を持つ士業家同士が連携して無料相談を実施するというプログラムと、士業ごとに構えたブースにておのおのの取り組みを説明・アピールする2つの構成からなっています。
今年度の無料相談では合計で150件程度の相談があり、その中で診断士は10件を超える相談に対応しました。
相談内容での特徴は、2023年10月からインボイス制度導入という時期でもあり、インボイス関連の相談が多かったようです。私が対応した相談にもインボイス関連が2件あり、税理士の先生とタッグを組んで対応しました。インボイス以外に診断士が対応した相談としては、学生によるフェムテックの起業相談や飲食店の出店相談など、さまざまな人から幅広い相談を受けることができました。
当相談会としての特徴は、悩みに対してひとつの士業だけでなく、他士業の方と連携しながら対応することが多く、複数の観点からワンストップでの回答が得られるため、相談者は、高い満足度が得られる点にあります。私が対応した相談者からも「不明点がクリアになった」、「話すことで頭の中が整理できた」などの温かい言葉をいただきました。
また、参加した私達も他士業の方と連携することで、普段とは違った相談内容にも対応ができるとともに、他士業の方の業務の一部に接することができ、たいへん貴重な機会となりました。今回のイベントに留まらず、今後も他士業と連携して相談者の悩みに寄り添えれば、という思いを強く持ちました。
当日は、午前9時30分から午後4時までの丸一日のイベントとなりましたが、相談者、参加した士業者とも満足度が高く、盛況のうちに終了しました。
今回参加した「暮らしと事業のよろず相談会」は毎年開催され、10士業が順番に幹事士業として主催をしており、来年度の第29回は中小企業診断士が幹事士業の当番となります。今回の幹事士業である東京⼟地家屋調査⼠会からしっかりとバトンを引き継ぎ、診断士ならではの改善点を見つけ、効率化を図りながら参加者の高い満足度を得られるように来年の開催に向けた準備を行っていきますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
【当日の集合写真】 【診断士業務のインタビュー(筆者左)】