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中小企業施策研究会10月例会 「中小企業基盤整備機構の中小企業支援施策」

中央支部 藤井 章一

10月11日の例会は、講師として中小企業基盤整備機構・関東本部 企業支援課の安藤 健氏と同・関東本部 中小企業大学校東京校 企業研修課の髙田 脩平氏をお招きし、「中小企業基盤整備機構の中小企業支援施策」について講演いただきました。中小企業基盤整備機構(以下、「中小機構」)は、我が国で唯一の中小企業政策全般にわたる総合的な支援・実施機関として、事業者への支援と支援機関への支援の2本立てで、企業の成⻑ステージに合わせた多様な⽀援施策を実施しています。講演では、中小機構のハンズオン支援の特徴や各種支援事業のホットな話題、中小企業大学校における研修の特徴について、内容の濃いお話をいただきました。講演後は、活発な質疑応答、意見交換もあり、会員の関心の高さがうかがえました。
なお、例会は東京協会会議室のリアル会場とオンライン参加のハイブリッド方式で開催されました。

講演の要点は以下のとおりです。

1.中小機構のハンズオン支援の特徴

  •  中小機構のハンズオン支援には、「専門家継続派遣事業」、「戦略的CIO育成⽀援事業」、「経営実務⽀援事業」、「販路開拓コーディネート事業」の4事業がある。
  •  ハンズオン支援では、経験豊富な専門家を継続的に派遣し、中小企業の経営課題の解決に伴走する。支援を受ける企業は社内プロジェクトチームを組成し、専門家が有するノウハウをプロジェクトメンバーに移転することで、支援終了後も企業が自ら成長・発展できる仕組みづくりにつなげる。
  •  支援の流れは、中小機構が事前調査後に目標・行程・体制をまとめた「支援計画」を提案し、企業側の納得を得てから実施に進む。支援開始後は、社内プロジェクトによる企業側の主体的な活動に対して、専門家が月2回のペースで支援を行う。支援中は中間報告会や終了報告会を設け、メンバーによる発表を通じて課題解決へのコミットと個々の成長を推進する。
  •  中小機構のハンズオン支援を活用する企業は、従業員数50人超、売上高10億円以上が多く、ある程度体力のある企業に向いている(ハンズオン支援は「止血」ではなく「筋トレ」)。企業が成長している時期や事業承継の前後、事業環境が変化しているときなどがハンズオン支援を有効に活用できるタイミングである。

2.各種支援事業のホットな話題

①カーボンニュートラルに関する支援

  •  中小機構の専門家が、CO 2排出量の算定から排出量削減計画の立案、目標の達成までを支援する。

②SDGs関連の支援

  •  SDGsの考え方に沿って事業を推進する中小企業を専門家が支援する。

➂生産工程スマート化診断

  •  中小機構の専門家が、生産工程を現状分析、課題整理をし、自動化・IoTの活用可能性を提案する。

④IT経営サポートセンター

  •  ITの利活用・導入について相談できるオンライン面談のサービスで、解決に向けた実践的なアドバイスを行う。支援機関も利用できる。

⑤スタートアップ挑戦支援

  •  会社設立前からレイターまで、あらゆるステージのスタートアップの経営相談に、経験豊富な専門家が無料でアドバイスする。

3.中小企業大学校における研修の特徴

  •  中小企業大学校は中小企業のための人材育成機関として、全国9か所で、計画的かつ継続的に人材育成を実施している。
  •  中小企業大学校で実施される研修には中小企業向けと支援機関向けがあり、年間約2万人が受講している。中小企業向けの研修は中小企業の経営者や管理者を対象としている(一般従業員も受講は可能)。
  •  宿泊施設を併設し、階層別・分野別(組織マネジメントや企業経営・経営戦略などの7つの分野)に、短期・長期の多数のコースを用意し、中小企業が抱える経営課題の解決能力の向上を目指している。
  •  長期コースには経営管理者研修と経営後継者研修などがある。経営管理者研修では、自立型経営を企業の先頭に立って牽引し、自社の経営革新を実現する経営幹部を、また、経営後継者研修では、自社の未来を描き、自ら率先垂範する次代の経営者を育成することを目指している。

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