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中小企業SDGs支援専門家養成コース(第2期)

城南支部 河野 和彦

「中小企業SDGs支援専門家養成コース」の第6回目が、11月18日に品川区立中小企業センターにて実施されました。受講者は11名(欠席1名)、全員熱心に講義を聞き、白熱した議論を交わしました。

◆模擬講演
恒例の受講生による模擬講演です。各自1時間程度のセミナーを行うことを想定しつつ、その一部を6分で説明するというものです。ここだけ聞くと城南コンサル塾の模擬公演を想像される方もいらっしゃると思いますが、本コースの模擬講演は自由度が高く、人様々なかたちが許容されます。1時間分のスライドを作成してきて早口で6分で説明し切る方、実験的なギミックを取り入れる方、6分できっちり収まるよう3~4枚だけ持ってくる方、それぞれです。想定受講者も、中小企業の経営者向けから大企業のSDGs担当部署向け、高校や大学の生徒学生向けなど、これもまた様々で、ほぼ全員考えていることが違うのが面白いところです。

◆第6回講義:「目標の設定」
今回は、SDGs経営のステップ3でした。どう目標を設定するか、KPIをどう設定するか、について、安藤講師の講義で学びました。
大企業数社の実例を見つつ、課題をどう具体的な目標・KPIに落とし込んでいくかを見たのですが、結局ここが「企業がやること」が現れてくる部分であり、個性が見えてくる部分なのだなと感じました。例えば、同じ目標2「飢餓をゼロに」を意識していても、農業法人であれば収穫時や輸送時の廃棄率を○○%削減、が目標・KPIになるでしょうし、化学品企業であれば(賛否はあるでしょうが)歩留まりが倍になる高性能の農薬を年に○○本上市、などになるでしょう。

◆経営者による講演
ゲストスピーカーは武州工業株式会社の林相談役でした。武州工業は武蔵村山市所在の金属部品製造会社で、メインの顧客は自動車関連です。林相談役はその2代目であり、数年前にご子息に社長の座を譲り、現在は相談役を務めています。
武州工業の経営の特徴は、DXを最大限活用した結果のSDGs経営だ、という点です。従業員に優しい経営(目標8:働きがいも経済成長も)をDXを活用して達成した好事例と言えるでしょう。
本筋とはちょっと違いますが、印象に残ったのは「大企業の購買担当は価格を叩くだけ。いくら採算が合わないと言っても取り合ってくれない。でも、「じゃあ取引止めます」と腹を括った結果、案件が上がっていって役員レベルにまで稟議で届けば違う。ちゃんと数字に基づいて要求すれば役員は首を縦に振ってくれる。彼らは「下請けに対してフェアじゃない」と言われるのを非常に嫌うから」という経験談でした。実体験に基づいた話はやはり面白いです。

◆グループ討議
林相談役のお話をもとにした議論を2グループに分かれて交わしました。
素直に、DXがSDGsをけん引する有様を図式化したグループと、武州工業の組織や文化があればこそこれ(目標8)が達成できているんだ、と分析したグループとにわかれました。

◆総括
11月となり、本コースもいよいよ折り返しで後半戦でしたが、個人的には、まだまだSDGs的考え方が身についてきた感じがありません。もっと精進せねば、と思った1日でした。

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