第11期 城北プロコン塾 第8回講義午前の部 受講報告(1月20日)
中小企業のグローバル展開と診断士の支援のあり方について
城北支部 三枝 功
八巻優悦会員から事前配布されたテキスト、専門用語が散りばめられ、海外ビジネスの網羅的な内容で20章、3時間で終わるのか?八巻会員の風貌、話し方はまさに大学教授で、学生時代にフラッシュバック、これは睡魔が・・・講義の第一声が中国語での自己紹介、「ウォーシー・・・」、教室はグローバルモードに。続いて「海外ビジネスも国内ビジネスも大きな違いはない」、えっ、どういうこと?時間を忘れるほど、講義に引き寄せられました。
概論では診断士に必要な知識に的を絞り、大手電機メーカーでの42年間に亘る海外ビジネス経験にまつわるエビソードを挟み~上海、台湾、ベトナム、ニュージーランド、メキシコへ飛び、プラント輸出からビジネストラブル対応、更には異文化論と、臨場感あふれる語り口により、ビジネスの現場が目に浮かぶようでした。また、講義のなかでは「販売店と代理店の違い分かる?」とビジネス理解を深める鋭い質問を受講者へ問いかけつつ、「分かりにくいことだから当てているので、答えられなくても大丈夫」とお優しい言葉。
ビジネスに国内・海外の違いはないが、企業支援に当たっては「異文化への理解、海外取引に伴うリスク」への理解が肝要との指南。私が会社で海外輸送契約担当していた時、海運会社の方から、某国との取引では「契約締結が交渉の始まり」と聞かされたことを思い出し、その構造を理解することが異文化理解か、と腹落ちしました。
小生は鉄鋼会社に30年間在籍してきましたが、診断士活動を林産業のフィールドで取り組んでいきたいと考えております。「業界文化」といわれるように、業界が変わればその文化も変わるので、今回の講義はその指針となりました。