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城北支部会員交流イベント「そなエリア東京」見学会 開催報告

城北支部 内田 和典

城北支部会員部主催の「そなエリア東京見学会」が、12名の参加者を迎えて開催されました。「そなエリア東京」は、有明駅から徒歩1分の場所にある防災体験学習施設です。
施設内には、首都直下地震についてなぜ起きるのか、いつ、どのような被害想定があるのかを紹介するコーナーや、地震発生後を生き抜くためのヒントや備えたいグッズの紹介がありました。
今回「東京直下72hTOUR」というプログラムに参加しました。東京直下地震が発生した場合、無事生き残っても、国や自治体からの支援が行き渡るまでに72時間かかると試算されていることから、支援の薄い時間帯をどのように生き抜くかを体験できるプログラムです。被災地や避難所の様子を再現した実物大のジオラマ展示の中で、タブレット端末を使いクイズに答えながら進んでいきます。震災後、どのように行動すべきか、そのために日頃どのような備えをすべきかを学ぶことができました。
この体験プログラムは小学生から体験できるものですが、大人にも学びの多い内容で、プログラムが進むにつれて参加者一様に真剣度が高まっていきました。

さてここで、ガイドの方から出題されたクイズをご紹介します。
Q:この施設は、東京直下地震が起きた際、どのような役割を担う場所でしょう?(答えは最後に)

日本は地震大国であり、今年も能登半島地震により大きな被害が発生しました。日頃から地震への備えは欠かせません。その中でも人口の密集した東京を拠点とする私たちにとって、長時間自宅に帰れず、支援も薄い状況を想定した備えや心構えが必要であることを改めて認識する機会となりました。
体験後は隣にある有明ガーデン5Fの「PIZZA&WINE カヤバール 有明ガーデン店」で懇親会を開催しました。参加者からは「想像以上に充実した施設で、大変参考になった」との声が聞かれました。また、「赤ワインは外では飲まない」、「ウイスキーは(記憶をなくすので?)そもそも飲まない」など、体の備えに関する語り合いをしながらの楽しい懇談となりました。
「そなエリア東京」は少人数であれば予約なしで、無料で体験できます。支援先様のBCPを検討されている診断士の方はもちろんですが、自分自身や家族をどう守るかを考える機会を与えてくれる施設として、皆様に一度体験をお勧めしたいと思いました 。
最後にクイズの答えです。私は、避難所になるものと考えましたが、実際は、首都直下地震発生時の「緊急災害現地対策本部(候補地)」であり、我々一般人は避難できない場所ですとの答えでした。見学窓から実際のオペレーションルームを見ることができました。このオペレーションルームが使われる日が来ないのが最良ですが、東京直下地震の発生を想定内と考え、備えをしていかなくてはとの思いを新たにしました。

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