補助金活用相談対応の基礎 ~診断士ならば知っておきたい補助金相談対応の基本~
中央支部 新佐 紘之
8月5日(月)、中央支部能力開発推進部主催の第3回能力開発基礎セミナーがハイブリッド形式で開催されました。中央支部事務所に15人、オンラインでは83人に参加いただくなど、補助金申請支援への関心の高さがうかがえました。
講師は東京協会・中央支部所属、国際部や青年部で活躍中の土佐林義孝会員です。土佐林会員は機械の総合商社での勤務、中小企業診断士としての事業者支援に加え、中央支部認定のマスターコースである「パラレルワークマスターコース(pwmc)」の事務局を務めるなど精力的に活動しています。
補助金申請支援を「経営者の未来に貢献でき、経営の思いに触れられる非常にやりがいのある仕事」ととらえ、補助金の基礎知識や申請支援の全体の流れ、最新情報に加え、実際の支援現場での対応方法など、網羅的にご教授いただきました。2時間という限られた時間であったにもかかわらず、分かりやすい解説に参加者からは高い評価をいただきました。
2回のブレイクアウトセッションでは、「補助金申請支援をできそうだと思ったか?」、「補助金申請支援にあたり何が必要と感じたか?」など、講義をふまえたトピックについて、小グループに分かれて積極的なディスカッションが行われました。「補助金活用相談が来たときどのように対応するか?」というトピックでは、「補助金だけではなく、補助金以外の経営課題もきちんと把握することが重要」という経営支援の本質をとらえた発表をいただくなど、質の高い議論を深めていただきました。
今回参加いただいた方の約半数は登録1年以内の診断士で、補助金申請支援の経験がない方が多かったと思われます。補助金はその時々のわが国の状況・政策に沿って常に変化を続けています。知識や情報を整理、更新する意味でも大変有意義なセミナーですので、定期的に参加いただくことで経営支援に新たな視野が広がるかもしれません。