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「木を見て森を見ず」のIT導入に喝!

第5回城北プロコン塾報告(2024年10月19日受講)

10月としては記録的な暑さを迎えた朝、講師の木野会員による「ITを活用した経営力強化」の講義を受講しました。会場に入ると、講師の木野会員が鮮やかな青色のTシャツ姿で登場され、キャリア15年超のベテラン診断士でありながら、そのカジュアルな雰囲気に驚きました。
講義の冒頭に、木野会員は、「ITは単なる手段である」という言葉を強調されました。世間では毎年のようにITに関するバズワードが生まれ、その技術を活用していなければ、さも時代遅れという風潮もある中で、「手段」ありきで考えるのではなく、何をしたいかという「目的」からIT導入を検討するべきであるという考えは、バズワードに翻弄される世間に一石を投じる内容でありました。
後半では、残業が続いていたある企業の事例紹介がありました。この企業の経営者は、膨大な業務量により、体調を崩しそうなほど疲弊していました。多くの場合、業務効率化による時間短縮等の数字に訴求するところですが、木野会員は従業員の感情に訴えかけるように、システム開発の必要性を説いたそうです。まさに「人」にフォーカスしたこのエピソードは、IT化を考えるうえで、非常に重要な視点だと感じました。
現在、私はハウスメーカーで金融事業の立ち上げに携わっており、システム導入も担当しています。私も「手段」ありき」でIT活用を考えていた一人であることに気づかされ、耳が痛い場面もありました。とはいえ、木野会員の「ITは単なる手段である」という言葉は、今後のシステム導入を考えるうえで、大きな指針となりました。
今回の講義では、目的を見失ったIT導入は「木を見て森を見ず」だと痛感しました。中小企業のIT化支援を行ううえで、非常に役立つ内容でした。

城北支部 古志大助 daisuke.0323=hotmail.com
(スパムメール防止のため「@」を「=」に変えております)

 

 

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