第6回城南コンサル塾 第21期開催報告

城南支部 佐藤 真武
第21期、第6回の城南コンサル塾が、2025年10月18日(土)に池上会館にて行われました。今日からドレスコードはビジネスです。記録的な酷暑もすっかり影を潜め、久しぶりに結ぶネクタイが気持ちよく感じられました。
■ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金申請支援の実務
最初の講義は、尾上副部長による「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金申請支援の実務」です。通称「もの補助」と呼ばれることの多い当該補助金の申請支援について、採択の可能性を高めることをゴールとし、制度の概要、採択率の推移および申請支援の流れなど網羅的に学ぶことができました。
特に、各審査項目の具体的な着眼ポイントは非常に整理されており、城南コンサル塾でしか学ぶことのできないノウハウの塊だと思いました。ケースを用いた模擬採点では、どこを見るべきか、優先順位は何なのか、とっさの判断がつかないという気付きを得ることができ、今後も本講義のテキストを読み返し、「型」の修得に励もうと思います。
■製造業診断の実務
小泉会員による「製造業診断の実務」の講義では、ものづくり企業が診断士の経営支援によって変わっていく姿を、実例を用いてご説明いただきました。「小規模・零細企業のコミュニケーション」をテーマとして組み立てられた内容は、診断士の支援する態度、熱量の大切さを訴えるもので、伴走支援という言葉の意味を大いに学ぶことができました。
また、城南地区の製造業の歴史と変遷、他地域との違いや新たな課題の発出など、城南支部の地盤を理解する情報等についても興味深く学ぶことができました。
■セミナーの技法とプレゼンテーション①
午後は米山会員による「セミナーの技法とプレゼンテーション①」からスタートしました。伝わるプレゼンテーションとは相手が受け取りやすいということ、伝え方として「型」を活かしながらも、自らの想いの「軸」を持つということを学びました。
話す内容にこそ価値があるという意識を捨て、分かりやすく感じよく話すという、見逃していた大きなポイントに気づくことができました。
■模擬講演④
模擬講演も、今回で4回目となります。メンバーのプレゼンを聞いていると、前回に対して修正するための試みに気付けるようになりました。全体にレベル感が上がってきていることを実感します。
尾上副部長による、「大事なのは構造化の頂点」「セミナーもコンサルティングも同じ。現状と課題、そして解決策の先にあるべき姿がある。」「受講者は『支援先』である」という、明快な講評をお聞きし、あらためて「守」の意識を持ち、次回に備える意欲が湧きました。
■チラシ作成のポイント
最後に義盛会員より、「チラシ作成のポイント」について学びました。チラシはセミナーの集客に有効であり、主催者にもよいアピールになるため、作成の基本を身につけることの重要性を理解することができました。
必須の構成要素、禁忌事項などをご説明いただきましたが、特にコンセプトが表現されるべきセミナータイトルは「家に帰るまで覚えていられるか」という例えが、大変参考になりました。
第21期の一体感のふくらみを感じながら、実務のリアリティについて学びに浸った第6回の講義となりました。



