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コンサルティング・ビジネス研究会 StepUpマスターコース第10回受講報告

城西支部 山﨑 慎司

コンサルティング・ビジネス研究会(CB研)のStep Upマスターコースは、『仕事を獲得する力を養う』ことにフォーカスしたプロコン塾です。
2026年3月15日(日)に、としま区民センターにおいて、第10回講義/卒塾式を開催しました。10か月にわたり学んできた2025年度Step Upマスターコース最終回は、塾生による「動画マーケティング課題」の発表、齋藤講師による「スモールM&Aの現場や最新動向」、そして卒塾式・卒塾パーティーと、学びの総仕上げにふさわしい一日となりました。

1. 動画マーケティング課題発表
前回に引き続き、5組の受講生各自が作成したビジネス用動画の発表が行われました。内容は、自己の業務紹介、研究会活動のPR、自己紹介・専門領域の発信、CB研のPRなど多岐にわたり、「誰に」「何を届け」「見た人に次の行動をどう促すか」までを一枚の設計図として組み立てている点が印象的でした。
発表後の意見交換では、動画の伝わりやすさを左右する音声スピードの最適化、制作本数を重ねることで向上する表現力・編集スピード、キャラクター表現や字幕生成にAIツールを取り入れる工夫、さらに診断士としてYouTubeで発信する際の差別化ポイントなど、実務に直結する視点が数多く共有されました。
また、「教えるだけではなく、実際に手を動かすことの重要性」や、「動画を活用して売上が伸びた診断士の実例が今後出てくると嬉しい」といった声もあがり、動画活用の可能性と伸びしろについて前向きな議論が交わされました。動画コンサルティングの需要や成功余地はまだ大きいという認識が共有された点も印象的でした。

2. スモールM&Aの現場と最新動向について
長年にわたり中小企業の現場に向き合ってきたM&Aアドバイザーである齋藤講師より、スモールM&Aの最新動向に加え、独立に至るまでの歩みや仕事観が語られました。特に印象的だったのは、東日本大震災で価値観が大きく揺さぶられ、その経験が起業の原点になったという話です。自分の力をもっと社会に役立てたいという思いが芽生え、安定した会社員生活よりも、中小企業の現場に寄り添う道を選んだというエピソードは、診断士としての「原点をどこに置くか」を考えさせられる内容でした。
講義の中盤では、「推しの会社を持つ」というユニークな視点も紹介されました。自分が心から応援したい企業や経営者を「推し」として持つことで、支援にも前向きなエネルギーが生まれ、営業活動にも良い循環が生まれるという視点です。好きな会社と一緒に成長していくという姿勢は、診断士としてのモチベーション設計にもつながると感じました。
さらに、自己紹介の工夫として、肩書だけでなく、趣味や興味、好きな本や言葉など「顔の見える情報」を積極的に開示する重要性が語られました。人柄が伝わる情報が信頼関係の土台になるという話は、診断士としての実務にも直結する示唆でした。
最後に、成功する人の共通点として「人の気持ちを掴む」「得意分野を持つ」「逃げない」といった姿勢に加え、運をよくする行動・習慣についても紹介されました。挨拶や雑談を増やす、やりたいことを周囲に話す、新しい経験に投資する、読書や朝活を習慣にするなど、日々の積み重ねがチャンスを引き寄せるというメッセージは、診断士としての“在り方”を見つめ直す機会となりました。

3. 卒塾式
最終回の締めくくりは卒塾式です。修了証の授与に続き、塾生一人ひとりがこの一年を振り返り、研究会で得た学びや気づきをコメントとして述べ、動画として収録しました。短い言葉のなかにも、「この研究会で視野が広がった」「ここに入らなければ得られなかった経験ができた」「仲間と学ぶ価値を実感した」といった実感が込められており、聞く側にも自然と熱が伝わってくる時間となりました。
多くの塾生が共通して触れていたのは、講義内容だけでなく、実際に手を動かし、仲間と切磋琢磨する環境そのものが大きな財産だったという点です。セミナー開催や動画制作の学びを通じて、自分の強みを再認識したり診断士としての視点が磨かれたりと、研究会ならではの成長実感が語られました。また、「迷っているなら参加したほうがいい」「一人では得られない経験がここにはある」といった、次年度の参加者に向けた前向きなメッセージも多く寄せられ、研究会の価値が改めて実感できました。

岩本塾長から語られた「原因自分論」は、この一年の学びを改めて整理する大きな示唆となりました。環境は自分の行動パターンの結果であり、変えたいなら自分が変わるしかないという言葉は、研究会で積み重ねてきた行動の意味を再確認させるものでした。同じことを学んでも結果が違うのは、取り組む際のマインドが異なるからであり、10提案して1〜2実行されれば十分という話にも、焦らず行動を続ける大切さが込められていました。振り返れば、この一年はまさに「一歩踏み出す」ことの連続であり、行動が視野を広げ、経験を呼び込み、自分の変化につながっていたと実感します。
佐藤会長からは、診断士としての「行動の質」に関する示唆が続きました。メールに頼りすぎず、対話を通じて相手の理解度を確かめながら行動を引き出すという姿勢は、研究会で学んだ言語化やコミュニケーションの重要性と深くつながるものでした。また、「できない理由を並べない」「どうしたらできるかを考える」という言葉は、実務に向き合う際の思考の軸として強く心に残りました。1日1%の積み重ねが将来の大きな差につながるという話を聞き、この一年の小さな挑戦の積み重ねが、確かに自分を前に進めていたのだと実感しました。

4.卒塾パーティー
卒塾式後は華湘(かしょう)池袋東武店に移動して、卒塾パーティーが開催されました。OBの方々も参加され、会場は終始にぎやかで温かい雰囲気に包まれました。テーブルでは、この一年で得た経験をどう次の行動につなげるか、そして今後どのように活動の幅を広げていくかといった“これから”の話題が自然と広がりました。「来年度はどんな挑戦をするか」「自分の強みをどう磨くか」「どんな場で発信していくか」など、未来を見据えた前向きな会話が飛び交い、互いの背中を押し合う空気が生まれていました。
また、OBからは、診断士として活動を続けるうえでの心構えや、最初の一年を乗り越えるための工夫、継続するための考え方など、経験に基づくリアルなアドバイスが寄せられました。研究会での学びを土台にしながら、「ここからどう動くか」を語り合う時間は、卒塾後の一歩をより確かなものにしてくれる場となりました。

5.おわりに
約10か月にわたるマスターコースを振り返ると、知識やスキル以上に、“行動し続ける習慣”が身についたことが最大の成果だと感じます。毎月の課題や発表、仲間とのやり取りを通じて、手を動かし、形にし、改善するという循環が自然と生活の一部になっていきました。最初は不安だった取り組みも、続けるうちに小さな成功体験へと変わり、行動のハードルが確実に下がっている自分に気づきます。
また、この一年で得たのは、共に学び合う仲間の存在と、自分の軸を整えてくれる言葉の数々でした。講師陣やOBの実務経験に触れるたびに、自分の視点が広がり、次の挑戦への意欲が湧いてきました。卒塾はゴールではなく、ここからの実践に向けたスタートラインです。研究会で培った視点と行動習慣を力に変え、各自の現場で一つひとつ成果につなげていきたいと思います。

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