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第21期城西プロコン養成塾(JOPY)第3回講座受講報告

中小企業支援の核心:人事労務戦略と創業成功への道筋

城西支部 地曳 健

2025年8月23日に参加した城西プロコン養成塾(JOPY)第3回目は、人事労務施策と創業支援という中小企業経営にとって不可欠な2分野が扱われ、中小企業診断士としての視野を大きく広げる講座となりました。心待ちにしていた城西プロコン養成塾の講義は、単なる知識の羅列ではなく、「実際の業務に近い」実践的なアプローチであり、まさにここでしか得られない学びの連続です。そして同期受講生と互いに切磋琢磨しながら、「経営者を伴走支援できる診断士」を目指す場所となっています。
【人事労務:人的資本経営】 野中講師による人事労務の講義では、多くの企業が直面している「人手不足」にどう対処するか、単に高コストで人材を奪い合うのではない、戦略の重要性を強調されていました。他社と競合しにくい人材に注目した採用事例や、「採用した後どうするか、どう育てるかが重要」という視点は、現在の人事分野で非常に大切な考え方であると感じました。加えて、中小企業の経営実態に「都度、目線を合わせてアプローチを変える」こと、組織や経営者のステージから「ストーリーを把握する」こと、さらには「異なる価値観の受容」が不可欠であると学びました。
また、ヒトを「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出す「人的資本経営」という概念を柱に、単なる「課題の指摘」に留まらない「状況を変えるための推進力」になることの重要性、そして何よりも「診断は場数であり、その経験を積む戦略を考えて実行していくことが開業の基本」であるという言葉が強く心に残りました。

【創業支援:未来を描き、本質を引き出す】 平澤講師による創業支援の講義では、多くの時間をチームに分かれてロールプレイを行うことにより、「創業支援の実際」を深く体験できました。私にとって創業支援は初めての経験、話で聞いていたレベルでしたので、実際にヒアリングと提案を行うことで、その難しさと醍醐味を実感。特に印象深かったのは、創業者のビジネスへの関心を持ち、その「情報量が多い創業者の頭の中を『見える化』するのが役割」という助言でした。 私たちは、ただアイデアを「プレゼンする場」にするのではなく、未来のあるべき姿から逆算して現在を見る思考法や、クライアントの主体的解決を支援する役割をしっかり認識し、相談者が何を望むのかを深く掘り下げ、「経営者の考えとして引き出していく」ことが大切であるとご指導頂きました。

全体を通して講座中にすぐにアウトプットする機会が多く取られていることで知識をより定着させることが出来ており、このJOPYならではの学習サイクルもまた、プロを目指す私の成長を加速させてくれています。また、講座以外でも昼食時の「お互いの悩みや情報」交換は、意欲が高い方々が集まるJOPYならではの学びの場です。1日を通して得られる充実感が大変大きく、素晴らしいJOPY同期生との出会いと共に、次回の講座への期待を一層高めています。

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