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城西プロコン養成塾(JOPY)20期 第5回講座受講報告

診断士としての生き様、強く心に響く

城西支部 鎌塚 真吾

約半年に渡ったJOPY第20期の最終講義が12月21日(土)行われました。
テーマは、黒澤元国会員による「経営革新計画支援の実際」と、内藤博会員による「事業承継支援の実際」でした。
内藤会員は JOPY1期生、 黒澤会員はJOPY3期生ということで、まさにJOPYの大先輩からの講義でした。講義内容もさることながら、その中で多く語られた、ご自身の中小企業診断士として歩まれてきた豊富なキャリアに深く感銘を受けました。
「経営革新計画支援の実際」では、中小企業成長促進法と経営革新計画に関する体系的な仕組みの概要と、複数の具体的なケーススタディをご自身の経験を交えて各事例のポイントとともにご説明いただきました。計画を実行する上での現状分析の重要性や作成主体であるクライアントの自走化をいかに促すかなど、豊富な実務経験に基づいた示唆に富むものでした。黒澤会員は年間数百社の企業と向き合う多忙な活動に加え、時に専門家としてテレビ番組で取り上げられるなどのメディア露出も多く、また地元の経営者と対談するご自身のラジオ番組を持たれており、そのバイタリティにも驚かされました。

「事業承継支援の実際」では、事業承継円滑法等の体系的な仕組みの概要とともに、実務上の具体的な重要ポイント、特に中小企業診断士として関わる上での心構えをご指導いただきました。また、内藤会員ご自身が診断士として独立されていく際の「リアルな」ご経験は、これから診断士として活動をするにあたり貴重なアドバイスだったと思います。今回テーマである事業承継は、ご自身が自分の会社を承継される過程とも重なり、創業された事業承継コンサルティング会社の代表取締役を66歳で退任されたのち、シカゴからロサンゼルスまで走行距離4000キロ以上にも及ぶルートをバイクで走破されたプライベートなお話も含めて、その物語はまるで一つの映画を見ているようでした。

今回2つの講義テーマ共通で感じたことは、どちらも経営者(後継者を含む)の人生に関わる重要かつ骨太なテーマであり、経営者と深く寄り添う重要性です。経営者は相談相手を求めており、そのためにも企業の部分的な課題解決だけではなく、より包括的な分析や戦略立案が重要になるため、診断士としての総合力を磨く必要性を強く感じました。
最後に、今回がJOPY第20期最終講義ということで、既に多くのメンバーとの強い絆も芽生える中で、一抹の寂しさも感じながら臨みました。しかし、講義を通じて大先輩方から大きなエールを送っていただき、JOPYの修了は診断士としてのキャリアのスタートである、と実感した、そんな最終講義だったと思います。

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