「少しのコツで筆ペンを楽しく!『己書(おのれしょ)』体験」参加報告
城南支部 伊原 晃司
己書ってご存じですか?「己書(おのれしょ)」とは、型にとらわれず自由に描く絵のような温もりある書のことです。
城南支部会員部では、会員交流イベントとして「少しのコツで筆ペンを楽しく!90分で学ぶ筆文字『己書(おのれしょ)』体験」を7月9日(土)にリアルにて開催いたしました。講師に一般社団法人日本己書道場の稲川師範と濱田師範をお招きし、参加者15名が楽しく和やかな雰囲気で、己書を初体験しました。
まず、稲川師範より己書について、「己書は筆ペン1本で書くことができ、簡単なコツはありますが書道のようなルールはありません。楽しく書ければ何でもありです。」との説明がありました。とは言っても、全ての参加者が初めての己書体験、まずは基本の書き方(描き方)を教えていただきました。基本の描き方は以下の通りです。(目から鱗です)
1.筆の腹を使い寝かせて描く
2.横棒は、右から左に描く
3.点は丸くひねってぐるぐる描く
4.払いは下から上に向かって描く
この4点の基本を踏まえ、全員が「心」という字に挑戦しました。何度か練習を重ねたあと、はがきに清書を描きました。描いた作品は、個々に両師範よりコメントをもらい、赤くかわいい「己印」を押して頂きました。それぞれが個性溢れる描き方で、力強く美しい「心」を描くことができました。
そして、基本を習得したあとは、いよいよ本番です。それぞれの座右の銘や好きな言葉を色紙に描きます。事前に描きたい言葉を連絡してあり、両師範よりお手本を用意して頂きました。それを参考にして何度か練習したのち、本日の仕上げである色紙に清書を描きました。
どれも気持ちの詰まった素晴らしい己書が仕上がり、中にはネットオークションでは100万円ぐらいで落札されるのでは?といった逸品もありました。
色紙に描かれた己書は、「己印」が押され、15作品全てを一緒に掲示し、それぞれに講評を頂きました。個性豊かな作品が並び、まるで城南支部「己書個展」でも開いているようでした。稲川師範からも「短時間のイベントで、色紙に描くところまで行けると思っていなかった。習得が速く素晴らしい」とのお褒めの言葉を頂きました。
久しぶりのリアル開催で、「己書」とういう新たな体験を通して会員同士の親睦を深めることができ、大変充実したイベントとなりました。