コンサルティング・ビジネス研究会 StepUpマスターコース 第9回受講報告
中央支部
藤川 豊
コンサルティング・ビジネス研究会(CB研)が主催する、〝仕事獲得力〟の養成にフォーカスしたプロコン塾「StepUpマスターコース」の第9回講義が2月19日(日)、としま区民センターで開催されました。会場とオンラインのハイブリッド形式にて、下記4つのテーマで実施されました。
1.セミナーの振り返り
塾生が2チームに分かれ、7月から自主セミナーの企画を進めてきましたが、Aチームが1月21日、Bチームが1月22日にセミナーを開催しました。本日は、各チームが収支・集客・コンテンツ・運営などの観点で振り返りの報告を行いました。
両チームともプロモーションの期間が短くWeb集客人数が目標には届かなかったものの、知人や口コミなどで一定の集客を実現できました。また、セミナー当日に参加いただいたCB研の有識者の方々から、不満を持っている参加者を丁寧にフォローして「クレームを機会に変える」こと、参加者視点で現場の運用にも注力すべきことなどのアドバイスがありました。
岩本塾長からは、計画どおりに進まない理由のほとんどは、プラン(仮説)が間違っているためであり、それをチェック(検証)することの重要性について講義がありました。
2.CB研で実務機会や販路を拡げるには 〜分科会やプロジェクトチームの説明〜
佐藤講師より、CB研に複数あるプロジェクトについて活動の紹介がありました。CB研全体の活動内容や、自分が今後どのような実務の機会を得られるのかを具体的にイメージすることができました。塾生の約半数が、既にプロジェクトに参加している状況ですが、まだ所属が決まっていないメンバーは、希望するプロジェクトを決めて近々に活動に参加することになります。
3.動画マーケティング課題発表
近年のメディア利用動向として、YouTubeなどのネット系の動画に需要がシフトしている状況を踏まえ、「動画マーケティングの活用案」を考える課題が出ていました。
今回は塾生のうち3名より、CB研の集客に活用する案(対診断士・対事業者)、マスターコースの集客や受講者の利便性向上に活用する案などの発表があり、岩本塾長からフィードバックをいただきました。次回は残り5名のメンバーの発表が予定されています。
4.スモールM&Aの現場
齋藤講師より、「スモールM&Aの現場」をテーマにした講義がありました。齋藤講師は、株式会社つながりバンクの代表取締役として、M&Aの売り手・買い手に対するセカンドオピニオンやM&Aアドバイザー向けの相談、事業投資ラボやビジネスキャンプ(M&A後の2社間の交流を促進)の運営などに取り組んでおられます。また、福祉業界などに特化して事業承継を支援する関連会社を2社作り運営されています。
M&A業界の基礎知識、M&Aにおけるアドバイザーや仲介者などのポジション、新規事業の代替手段としてのM&A、債務超過・赤字企業のM&Aなどについて、リアルな現場を体験されている第一人者ならではの具体的なエピソードを含めてお話いただきました。
「業種を絞ると尖ってくる」というお話や、「M&Aは事業投資の一形態」という切り口は、非常に興味深いものでした。また、債務超過の解消法について知識を持っている診断士は少なく、踏み込んで取り組むと圧倒的な差別化になるといった、塾生にとって今後の取り組みのヒントになるようなお話が盛りだくさんの内容でした。