BCP・CSR研究会の1月度例会報告

~入門・簡易版のBCP策定方法の解説(3種類)~
城南支部 安藤 一彦
2026年1月8日(木)に1月度の研究会例会が開催され、9名の会員参加がありました。私は当日の講師を担当し、テーマ「入門・簡易版のBCP策定方法の解説~対象は中企庁・入門コース、大田区・簡易版、東商・超入門版(3種類)~」について解説しました。以下に、その概要を紹介します。
1. 中小企業庁:「中小企業BCP策定運用指針(入門コース)」
1)特徴:構成は5ステップ、(様式)はWord、(記入例)はPDFで用意されている
2)全体構成:➀基本方針の立案、➁重要商品の検討、➂被害状況の想定、➃事前対策の実施、
➄緊急時の体制の準備
3)(様式):【様式1】BCPの基本方針:基本方針、重要商品、【様式2】被害想定:被害状況、【様式3】重要商品のための対策:事前対策の検討、【様式4】緊急時の体制:緊急時の総括責任者、
【様式5】BCPの運用提供用:BCPの定着、BCPの見直し
4)(記入例):重要商品を「〇〇社向け△△商品」と設定して、上記(様式)に事例が記載されている。
2.大田区:「簡易版BCPシート(災害編)」
1)特徴:構成は9ステップ、A3サイズ1枚、シートはPPと紙媒体、記入例はPDF
2)全体構成:事前の備え(基本方針、被害想定、重要業務と対策、緊急時体制)及び緊急事態時行動
(発災前の対応、緊急事態発生の初動対応と事業継続対応)
3)(検討項目):事前の備えでは「基本方針、被害想定、事業への影響、重要業務・目標復旧時間、必要な資源、財務状況の把握、資金調達」、緊急事態対応では「発災前の対応、初動対応、事業継続対応」となっている。
4)(記入例):重要業務を「製造業の例」と「サービス・小売業の例」を設定し、事例が記載されている。
3.東京商工会議所:「超入門版BCPシート(首都直下型地震編)」
1)特徴:構成は7ステップ、A3サイズ1枚、入力シートはPP、記入例はPDFで用意されている
2)全体構成:➀作成日、➁想定される被害・避難場所、➂基本方針、➃対策本部立上げ、➄重点事業の継続、➅事前の備え、➆重点事業継続に当たっての不足事業
3)(検討項目):基本方針、想定される被害・避難場所、発災直後の各自の行動、対策本部の立上げ、
重点事業の継続、重点事業継続に当たっての不足事業
4)(記入例):重点事業を「A製品製造の例」と「B製品の卸売の例」を設定し、事例が記載されている。
紹介した「3つのBCP策定方法」は、小規模事業者様が最初に取組むBCP策定の際や、中小企業診断士がBCP策定の全体像を最初に勉強する際などに役立つと思います。