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【令和7年度社会貢献事業】第2回地域支援ゼミ

共創型社会貢献活動について

城西支部 倉田 雅光

令和7年度第2回地域支援ゼミが、2025年10月18日(土)午後、としま区民センター(池袋)の会議室にて開催されました。地域支援ゼミは城西支部の地域支援部が毎年主催してきましたが、今回は4月に同支部に新設された社会貢献事業部との共催となりました。ここでは、総勢29名(外部参加者5名を含む)の参加を得て各種発表やディスカッションが行われた当日の様子や、本イベントに企画段階より関わらせていただいた立場から感じたことなどを、報告いたします。

今回のゼミでは、テーマとして本稿のサブタイトルでもある「共創型社会貢献活動について」を掲げました。社会が抱える何らかの課題を解決するために行われる活動を広く「社会貢献活動」と捉えたうえで、企業などが単独で実施する活動ではなく、企業、NPO、行政、商店街、大学、そして私たち診断士等々が連携・協働しながら、より良い社会を“共に創り上げていく”活動に焦点を当てたいとの意図から、あえて「共創型」という言葉を付けました。

また、今回の特筆すべき大きな特徴は、外部からNPO法人2団体の各代表(テラコヤの前田和真様、ブランディングポートの安藤奏様)、ならびに各団体の活動・イベントに参加された大学生3名の方々にも参加いただいたことです。いずれのNPOも若者を対象とした事業を展開されており、学習あるいはキャリア形成に関する様々な支援を、企業や行政、大学などとも連携しながら行われています。その活動全体が社会貢献そのものとも言える団体の代表お二人に参加いただけたことは、とても有難く意義深いものでした。さらに、私たち診断士が(少なくとも普段の診断士業務では)なかなか接点を持つ機会がない若い学生さんの参加も得たことで、どこか新鮮な雰囲気が感じられる場となりました。

ゼミの内容としては、まず地域支援部と社会貢献事業部からの活動紹介、次に各NPOの活動紹介の発表に続け、今回のテーマに即した実際の取り組み事例を3つ取り上げ、それらの簡単な説明の後、最後に30名近い参加者が2つのグループに分かれてディスカッションを実施しました。もともと企画段階では、外部参加者の方々など数名のパネラーによるパネルディスカッションを行う想定でしたが、NPO代表の方々から「それでは参加者が一方的に話を聞くだけになってしまうので、双方向に意見交換ができるような場にするのが望ましい」とのご意見をいただき、最終的に全員参加型のディスカッションという形を採ることとしました。

30分程の時間を設けたディスカッションに関して、開催前はどうなるか不安はあったものの、参加者の皆さんが積極的にディスカッションに加わって頂き、活発な意見交換ができました。むしろ、最後は時間切れのため途中で打ち切らざるを得なくなり、3時間弱の開催時間の中にコンテンツを詰め込み過ぎた面もあったかもしれず、一つの反省点と受け止めています。

一般的に「ゼミ(ゼミナール)」とは、大学などで学生からの発表に加え参加者全員での討論を行うことにより、研究を深めていくことを目的に実施されるものだと思いますが、その意味でも、今回実施したような全員参加型のディスカッションは、時間配分含めもっと機会を増やしていくべきなのかもしれません。もちろん常に実施できるとは限らないと思いますが、それもまた今回得られた気づきの一つでした。

ゼミ終了後には、池袋の立教大学生が多く集まる洋食屋さんにて懇親会を行いました。NPO各代表や学生から普段聞けないようなお話も伺え、とても楽しく有意義な時間となりました。

当日の様子①ブランディングポート代表の安藤様による同団体の活動紹介

当日の様子②最後のディスカッション(写真奥左がテラコヤ代表の前田様)

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