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城南コンサル塾18期 実務実習に参加して

城南支部 荒木 俊輔

 城南コンサル塾18期の塾生6名で、尾上満郎指導員、中川陽介副指導員のもと、2022年10月15日から12月22日まで実務実習に参加しました。実習先は、ニッチな市場において、高いディレクション力を生かし広告宣伝物を提供する広告制作会社です。創業後、強みのディレクション力を生かして順調に業績を伸長してきましたが、コロナ禍などの影響を受けて業績が低迷し、現在は業績を反転させることに注力しています。

 城南コンサル塾初回の実務実習の募集において、指導員の方々より実習内容の紹介がある中、尾上指導員より「私の班は厳しい」と宣言がありました。私は、「ああ、大変そうだ。誰が参加するのかな」と思ったことを記憶しています。

 城南コンサル塾において指導員と実習生の顔合わせを行って、全6回の実習がスタートし、インタビューの準備と実施、事実の抽出と分析、事業調査報告書の執筆を進めていきました。
 どの工程も一筋縄ではいかない内容でしたが、私が特に印象に残っているのは、インタビューの準備と、インタビュー結果からの事実の抽出と分析です。社長から分析に必要な情報を聞き出せるようインタビューの準備をする訳ですが、自分の経験や知識から、インタビューする事項に偏りができ、モレなくダブりなくとはなりません。尾上指導員から指導を受けて実習生全員で議論し、インタビューする事項に修正を加えていきました。また、1回のインタビューで聴取しきるためには、事前に段取りをよく検討しておくことが非常に大切であると痛感しました。

 事実の抽出と分析については、実習生全員がインタビュー内容を繰り返し確認して、精緻化に努めました。社長の発言には事実とその事実に対する思いが混ざっていましたので、事実を切り分けて、事実に対する思いの背景をよく考えることで、分析を進めました。
 思いの背景を考える一方で、実習先への感情移入が進んでしまいます。感情移入について尾上指導員と中川副指導員から指摘を受けて、分析に客観性を取り戻しました。また、実習生全員で議論を行うことで、分析の偏りを軽減できたのではないかと思います。

 実習最終回では、事前リハーサルを2回行い、社長報告会に臨みました。社長宛報告を行ったところ、社長より「面白かった。事業を続けていくために、やるしかないでしょう」とコメントをいただくことができました。報告会後半は社長と実習生で議論し、業績反転に向けて取り組んでいる内容や方針を社長からお聞かせいただきました。社長の表情から業績反転への強い思いが感じられ、診断士冥利に尽きるとはこのことかとよく理解できました。
 本実務実習は、尾上指導員と中川副指導員のフィードバックを通じて、実務上の経験や知識を身に着けられた貴重な機会でした。私は、厳しさというより、ずっしりと達成感を感じています。

 全6回の実習を進めていく中で、診断士として未熟であることを身に染みて理解しましたので、城南コンサル塾18期の最終回まで、できる限り知見・スキルを習得していきます。
 本実務実習では、社長、尾上指導員、中川副指導員に大変お世話になりました。実習生一同より厚く御礼申しあげます。

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