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城東支部地域支援部「寺島なす苗植え会」開催報告

城東支部 佐藤 穣

5月3日(水)、墨田区にある「たもんじ交流農園」において江戸野菜寺島なすの苗植えを行いました。寺島なすは江戸時代に寺島村(現在の墨田区あたり)を中心に栽培されていた江戸野菜です。別名「蔓細千成なす」とも呼ばれていて、普通のなすより小ぶりで肉質がしっかりしている特徴があります。関東大震災により周辺の農地が住宅用地に変貌していく中、寺島なすの栽培も縮小され「幻のなす」になっていましたが、独立行政法人農業生物資源研究所のジーンバンクに種が保存されていることがわかり、「寺島・玉ノ井まちづくり協議会」を中心に寺島なすを復活させるプロジェクトが立ち上がりました。そして城東支部地域支援部も「たもんじ交流農園」の支部耕作地で栽培しプロジェクトに協力しています。その苗植え会の報告です。

東武スカイツリーラインの「鐘ヶ淵駅」から住宅街を歩くこと10分弱、墨田川堤防沿いの真言宗多聞寺に隣接して墨田区で初めて市民緑地に認定された「たもんじ交流農園」があります。私自身も墨田区に40年以上住んでいますが、言われてみれば農作地を見たことがありません。散歩で何回も歩いているエリアですが、まさかこんなところに農園があるとは!まさに「まちなか農園」。200坪の敷地内には区画ごとに耕作地があり、実践教育の場として多種多様な野菜が植えられており、地域の方々との交流の場として活用されています。テラスや本格的な石窯(ピザが焼けます!)、蛍の育成用に井戸水を利用したビオトープも作られています。当日は10時集合。前日まで「雨か?!」という天気予報でしたが、まったく雨の気配などない晴天です。マスクも自己判断になりコロナの5類への移行も間近迫り、久しぶりのオフラインイベントということも相まって、ご家族での参加組も含め20人弱の参加者が集いました。本日の苗は寺島なすが14本。後は、なすの間にバジルを植えます(なすの育ちがよくなる?らしい)。最初の作業は「畝づくり」です。前の週に肥料を混ぜて土づくりをしておいたので、耕運機で土をかき混ぜながら各自自己紹介。

(遠くにスカイツリーも見えます。不思議な感じです)

耕運機は初めてでしたが、これがかなり疲れる!すごいパワーでスイッチを入れると体ごと前にもっていかれます。そうならないように踏ん張って土を耕しながら自己紹介するのは、かなりの重労働。初参加の方が多くいらしたので、しっかり耕せました。

 

 

 

 

 

(お子様たちも暑い中頑張って植えています)

次は、鍬を使い畝つくります。土を盛り上げてあるあれです。鍬も使ってみると結構な運動量です。3つ作った後は黒いビニールシートをかけて、いざ、寺島なすを植えていきます。そして、なすの蔓が絡まるように棒を立てて、苗と苗の間にバジルを植えます。最後に水をまいて苗植え完了です。寺島なすの旬は6月~10月。これから収穫まで地域支援部農園メンバーで水やりを行い育てていきます。GW連休初日、会員同士の共同作業で交流が深まった一日でした。

次は収穫した寺島なすを用いた地域交流イベントを開催できればと思います。

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